2022-08-08 かなしい拝手 #詩 詩 苦しければ苦しいほど 信じるものにすがり 明けの明星と仰いで 身の回りの 寒々しい現実から 目を背ける つらい だから 見たくない 見たいものだけを 見ていたい 虚像であっても 詐欺であっても 信じられる瞬間を 得られた幸福に感謝して 地獄へ堕ちてゆく 美しく 愚かで かなしく 食いものにしている奴らの 笑う顔すら 菩薩の微笑みと 見間違い 手を合わせる