何が正解か

なにが正解か

 

ずっと考えて

欲しがって

 

人生に正解などないと

分かっているのに

 

それでも

求めてしまう

 

効率だとか

合理性だとか

多様性だとか

個性の尊重だとか

 

美しく

きれいな言葉に近づけば

 

正解が出せるんじゃないかと

 

幸せに暮らせるし

人から叩かれずに済むのではないかと

 

甘い期待を抱く

 

人と揉めるのは

嫌な気分になるし

幸せを遠ざけるだろう

 

しかし

人と揉めないために

自分を殺していたら

 

やはり幸せは遠ざかる

 

単純に考えて

悩まずに

安楽に生きていたいと思っても

 

刺激がなく

退屈のもとに過ごせば

虚無に襲われる恐怖がある

 

柔軟に生きようなんて言葉も

中身は空っぽだ

 

何がいいのか

何が悪いのか

 

藻掻きながら過ごすのが

人生かもしれないし

 

何も考えず

熱中していられる時を持てるのが

幸せかもしれない

 

いずれにせよ

結果より過程に重きを置いて

 

分からないまま

駆け出していく

 

不安も葛藤も抱えて

それを振り切るために

走っていられるかどうか

 

ここで止まって

これ以上わからない