2022-08-24 旅に出れば #詩 詩 旅に出れば しがらみが 解きほぐされて 一人行く 湯けむり立つ町の 宿で出会った人の優しさ 港町にて 騙されて泣いた夜 夕暮れの山村を 離れゆくやわらかい陽 恋しくなった住む街を想い 一人さびしく進みゆけば 孤独の中の自由を吸い込む あの時 感慨に耽った岬 吐いた言葉は 封じ込めた 今ふたたび 同じところに行ったなら 己の若さに出会えるだろうか