大きなものの終わり

手放すことで

前に進むなどない

 

前に進むものが見つかってから

捨てるのだ

 

別れても

新しい出会いなど

すぐには見つからない

 

見つけておいて

別れる

 

斯様に

まずは手にしなければ駄目だ

 

今のままだと駄目だからと言って

捨てるところから始めてはいけない

 

それなのに

捨ててしまった

 

楽になりたくて

 

駄目になると分かっていたのに

捨ててしまった

 

そして

終わってしまった

 

失ってから

その大きさを知る

 

愚かだと

思っていても

やってしまう

 

今度は

その愚行を

 

正当化することに

精力を費やすという愚行

 

愚行を重ね

終末に近づいているだけ

 

それでも

己を愛しているのだから

 

馬鹿というほかない