2022-09-17 蠱毒の言葉 #詩 詩 どこかの組織に入り 働き始めてみれば 人権など どこ吹く風 えげつない搾取と 大っぴらな差別 そんな現実を目の前にすると 薄汚く 汚泥に塗れた 何も考えない機械となる 世間の言葉など 薄っぺらい綺麗事に聞こえ 正しい理屈も 権利も思想も 意味を持たない 蠱毒に落ちた中 届くのは 毒にまみれた 現実を内包する 悪徳の欲望でしかなく それを甘受する毎 人の世は 遠のいてゆく