変わらないでいるのは尊いか
変わらなければならないか
年を経るほど
変化は億劫で
変わらないまま
いつまでも
過ごしたいと願うようになる
それは
命までも
不変であったならという願いに仮託して
若ければ
変わらぬことは停滞で
後退と同義ですらあり
変化を求めて
冒険に身を投じる
身の回りの電子機器も
日々目にする映像すらも
目まぐるしく変わる世界の中
変わらない安堵と不安の天秤は
いつも心を揺らす
目立たぬように
ホメオスタシスを隠れ蓑にしながら
着実に変わっている
身体を置き去りにして