泥酔

記憶を失い

物を壊し

友人を失い

財産を失う

 

終わりなき堕落の坂を

転げ落ちながら

 

時に襲ってくる悔恨と

失望と諦念

 

それは自戒をもたらすことはなく

さらなる自壊を導く

 

落下する過程

 

どうにでもなれ

 

そんな自棄糞に酔い

美しい夢をみながら沈んでゆく

 

そう

 

己が輝こうと駄目になろうと

 

今ここに

のたうち回り

苦闘している自分を見つけると

 

目が離せなくなってしまうのだ