2017-03-18 曇天に告ぐ 詩 #詩 厚く垂れ込め 光を遮る雲よ 汝は 天蓋の最も下位にあり 地を覆い 而して 地に落ちず 空に浮かびながら 十全な重さを思わせる 汝は 我が精神に巣食い 蓋となり 視界を塞ぎ 目を曇らせ 迷わす 心沈み 陽射しはなく 気は淀む 雲よ散れ 我は風を吹かす 身が千切れ 体砕けようと 全霊を賭し 曇天を吹き飛ばす 開けた世界が 石ころ一つない 荒野だったとしても