旅に出て 感傷の・・・

人の住むところには
喜怒哀楽があり

昨日の場所で笑う者と会えば
今日は泣き顔が目に入る

かつての美貌が
疲れ切ってやつれ

いつかの辛苦が
記憶の彼方に忘却され

立ち止まることのない変化を続けながら

幾多の循環する生死に取り巻かれ

私もまた多くの人を取り巻く命の一つとして回る

生命はちっぽけで儚い
しかし一つ一つの生命がなければ
この世にうねりは生まれない

この世界の色合いの鮮やかさは
まぶしかった