2017-05-28 春の終わり 詩 #詩 寒さは遠のき 新緑が深緑へ色を変える この頃の陽射しは 強く 真っすぐで 自立している 照らされた背中に 熱を感じる 迷いのない 光の強さと 太い骨格と 濃淡の明確さ 青年のような季節 未だ光が強まる予感 前だけを向いていられる時 そんな機会を待っていた 歯車が噛み合う感覚の心地よさ 詩心は吹き飛び 現実に手が届くような充実感が 体内を駆け巡る そんな一夜に 千金の価値があることを 誰もが後に気づく