言葉に賭す

心がこもっていない言葉
形式だけの言葉
社交辞令
中身のない言葉が嫌いで

どうすれば
言葉に心がこもるのか
考えている

言葉は溢れかえっている
いつでも
どこでも

子供だった頃
話す言葉に嘘はなかった

少しずつ
知恵をつけて
摩擦を避けるために
言葉の技術を学び
いつの間にか
本音を隠すことが多くなった

そのことで
摩耗し
疲弊して
言葉を信じられなくなったのは
自分のせいだけど
自分ばかりのせいでもない

生きづらくても
再び
言葉の力を信じ
虚飾と欺瞞を排して
心を露わにする

ギクシャクしても
痛んでも

自ら発する言葉に
後悔せず
責任と存在を賭ける
それだけだ