2017-08-15 夏の屋台 詩 #詩 淀む川の腐臭 夏のダルさ 人混みの汗 足元の蟻 垂れて落ちる水飴 白熱電球の橙色 群れる羽虫 酸欠の金魚 ソースせんべいの匂い リンゴ飴の光沢 綿菓子の浮遊感 子供の頃 目も眩むほど 楽しかった祭りの屋台 大人になっても 心は浮かれる ただし 大人は騒がない 大人になるということは 分かってしまうことなのだ 子供にとって初めての 非日常の祝祭が 来年もやってくるのだと言うことを