出発の扉

いろんな出発があった

朝の大気のなか
眠い目をこすりながら
学校や会社に出かける

眠れない日も
充血した目で家を出た日も

有閑な午後
ふらりと散歩をした時も

人との出会いを楽しみに
ドアを開けた日も

わけも分からず
家を飛び出した日もあった

気持ちが高ぶろうと
沈み込もうと
ドアを開け
家を出て行く

内と外の境界を越える
扉一枚

今日
ドアを開ける時

開かれた世界に
出ていく瞬間

自分の気持ちをみつめる