緊縛と弛緩の安堵

片腕を枕代わりの
うたた寝の安楽

頭の重さ
圧迫される腕

血流が止まり
痺れる手前
鬱血の不快感が襲う

姿勢を変えた刹那
腕に血が巡りはじめ

たちまち不快は解消し
腕にあたたかさが戻る

緊縛から緩和へうつる
安堵と安楽

身体は常に
不快で危機を知らせ
危機を脱した後
快楽がおとずれる

その巧みな機構に
人は頼り
支配される