赤ちゃんの生き方

赤ん坊の無条件な母への信頼
なんて純粋無垢なのだろう

大人になるとは
汚れてしまうことなのか

赤ん坊は何も持っていない
失って困るのは命だけ
一人で生きられない

だから目の前の
母を信頼し
母に依存し
しがみつく

大人のように
右を立てたり
左に気を遣ったり
左右を比べたりしない
そんなことできない

だけど
こいつは
自分が一人で生きられないと
分かっている

自分のやるべきことが
生きることで
そのために
人に頼るのを遠慮したりしない

やるべきことが
純粋で真直だ

大人だって
一人で生きられないけれど
自分だけで生きてきたような顔をする

分かってはいるけれど
世間とか体裁とか
大人の世界は面倒なのだ

そして面倒だけど
生きるという根っこは
赤ん坊と変わらないはずなのだ