屋台に上がる

煙がモクモク
立ち上り

肩ぶつけ合う
すし詰めの丸椅子で

狭く
熱く
うるさく

きれいでもなければ
居心地も良くない

人々は
張り合うように

酒をあおり
串をむさぼり
欲望をむき出す

落ち着きと無縁の
場末の屋台

焼台の煙を浴びているだけで

苦悩も葛藤も
吹き飛び

考えることすら
忘れてしまうような
活気に当てられ

わけも分からないまま
エネルギーが充填される