自分の住処

自分が何者なのか

何になれて
何になれないか

分からないまま
歳を取ったけれど

なれないものが
どんどん多くなっているのは
分かる

青臭い夢を
懐に抱き

それを心の支えに生きて

言葉を信じて

今でもこうして
言葉に寄り添っていられる

心にもない言葉や
すぐに捨てられる中身のない言葉

自分を大きく見せようとする虚勢
理解しないで使う難解な言葉

そんな
自分に寄り添わない言葉を避け
妥協せず
信じられる言葉と共に生きようと
決意して

いまだ言葉といられる
まだ言葉を発せる

言葉の中に居場所がある
これからも言葉を紡いでゆける