世界から隔離された夜

不意に起きた夜半

静寂に漆黒

空に響く
エンジンの音

遠ざかり
何もかも離れてゆく

一人
ただ在り

暑くもなく
寒くもなく

不感の世界に
滞り

見えず
聞こえず
動かず

快も
不快も
なく

生きることすら忘れ

ただ時だけ流れて

再び
睡魔が訪れるまで

ここにいる