2018-07-22 夏の陽臭 詩 #詩 陽に照らされ 汗滴り 濡れたシャツを 陽はなおも照らし シャツが乾いては濡れ 乾いては濡れて 照り焼きのように 汗と脂が染み入り 最後に乾けば 塩を吹いて 炎天下の 即席の干物となる シャツには 体から出た匂いと 陽のよく当たった 香ばしさで 臭く 汚く それでいて 自己愛を確認してしまう 愛着ある匂いが 染み付き 嗅ぐたびに 夏になったのを 思い出す