酔いどれが
ゴロゴロ
ゴロゴロ
転がって
繁華街の
道端は
だらしなく
汚くて
ろくでもない
シャッターの前では
寝転がり
ガーガーと
言葉なく
わけも分からず
うめいて
憂さが晴れたのかどうかも
分からずに
酒の毒を
無防備に浴びて
蠢いている
私も
かつて同類であり
いつか同類になるのだから
彼らを憎むことなど
出来はしない
憎んでも
嫌っても
憎みきれるものではない
人のだらしなさを否定するなど
出来はしないのだ