2018-07-28 夕凪 詩 #詩 雨だれの 音の懐かしさ したたった液体の 艶めかしさ 染みて 広がって 溜まって 乾いて 埃が落ちた大気に 湯気になって戻る 陽炎揺れる夕方の 雨上がりは さわやかな刹那の後の 蒸せた空気 アスファルトの匂い 草の香 風なく 人なく 時が止まり 蝉の声と 汗だけ流れる