風来の種

いつもの街に
一陣の風

匂う大気
季節変わる

立ちのぼる
旅への憧れ

風のように
身軽に

風のように
はやく

風のように
跡を残さず

吹かれるように
季節になびいて
飛ばされてみたい

何も考えず
曲にならない歌を口ずさんで

しがらみも
こだわりもなく

ただ風に流されるまま
漂って
浮かび続けていたい