人に馬鹿にされたとき

人に馬鹿にされたとき
悔しさと怒りがこみ上げて

何か
一つ二つ

出来れば
自分が受けた傷より
大きなものを

相手に与えたくなる

人に馬鹿にされたとき
みじめな己を抱え込むのが嫌で
嫌でたまらなくて

はね退けるため
強い毒を吐きたくなる

人に馬鹿にされたとき
己の馬鹿と相手を否定するため

相手を馬鹿にし
ときに喧嘩し
見下し
嘲笑し

最初に馬鹿のされたときより
もっともっと
嫌な自分をさらけ出している

馬鹿にして威張るより
馬鹿にされても
すこし悲しくなっても

自分の好きなことをして
己を大事にしていたい

誰かが馬鹿にする私は
敢えて否定しなくても
私自身で護っていける

私の中に
大切なものさえあれば

馬鹿にされても
私は私を大事にしていける