悪もまたある

日常に顔合わせる人に
たいてい一人か二人

苦手な人間
嫌いなタイプがいて

嫌悪感がつきまとい
不快を持て余す

ところが
反りの合わぬ人から離れ

好きな
気の合う仲間とだけ付き合う

そんな生活の中にも
必ず
嫌いな人間は現れる

それにも耐え難く
引きこもり
最低限の人としか付き合わない

最後には
一人になる

嫌いな人間はいなくなるが
活力は無くなっている

負の感情
嫌悪もまた

人生のスパイスで
アクセントに必要で

友愛の世界を成り立たせるのも
また
恨みや裏切りと裏腹で
いいとこ取りなどできやしない

ならば
私が今日
人を憎んだのは

人を愛した
私と同じ私であり

それを認め
憎めた機会があったればこそ

人を好きになれると
信じたい