2018-08-22 すりこぎの日々 詩 #詩 ザラザラの肌に 棒こすりつけ 回して 潰して なめらかにして ゴリゴリと すり潰す毎日 胡麻も 豆も 愚直に 単純に 砕いて 摺って 幾度も幾度も くり返して いつしか 棒も鉢も 気の遠くなる磨滅を経て 丸みを帯び すりこぎの使命は 果たされる 変わらない摩耗の日々は 実は 少しづつ変わっている ただ気づかずにいるだけ こすり 磨かれた すりこぎと 人の日常の 手間と時間の尊さ