灯台の下

突き出た半島の
そのまた突端に

小さい白い塔ひとつ

波に洗われ
風に吹かれて

なびく芝生を
馬が喰んでいる

海には水平線

陸にはなだらかな
緑の丘

何もない風景が
心を解き放って

どこまでも行ける
自由と

どこまで行けるのかという
不安と

ない交ぜになって

ただ波の砕ける音だけを聞きながら
立ち尽くしている