焚火のHOW TO

故郷に戻れば
毎日毎日

草を刈り
枝を下ろし

枯葉を掃いて
焚火する

燃やすものに
困らず

掃除と
気分転換を兼ねて

毎日
焚火する

薪など
買ったこともないし

焚火のための道具など
知る由もない

ただ水を用意して
火を絶やさぬよう
燃え広がらぬよう
ささやかに注意して

あとは
限りなく自由だ

焚火のハウツーやら
マナーやら

当たり前のものもあれば
くだらないものもある

一番
納得出来ないのは

教科書みたいに
焚火のモデルがあって

それを
真似ようとすること

好きなように
やりたいように
やればいいのに

細かな順序を守って
期待通りの結果を得る

まるで
勝ち組の
出世ルートみたいじゃないか

型のないことを
マニュアルにして

それが
お手軽で
スマートで
効率が良いなんて
のたまって

大きな顔してる

それが
成功した人生
賢い焚火

水をぶっかけて
やりたくなる