百年経っても冬の風呂

立ち上る湯気と
響く桶の音

雪に埋もれる
湯治場の冬

人が変わり
街が変わり
時代が変わっても

湯だけが
こんこんと湧き

湯に浸かる人が
また訪れる

凍てつく寒さを
顔に感じ

体は
湯の中で火照る

人の痛みを
葛藤を

洗い流して
数百年
数千年

一人一人は
ちっぽけで

一瞬の間に
訪れては
消えても

心に残る
湯花と湯の香

癒やされた思い出は
いつまでも
脳裏の浮かぶ