春は冬の終わり

寒さが底をつけば

いまだ寒く
背中震わせ
肩縮込めて
歩く道

冷気の中にも
緩みがあり

陽射しは
一日一日と

長く
強くなっている

春は見えずとも

春の到来が
予感できた時

暦は
春と記す

現在より
未来に開けた
季節感

古の人が
心待ちにした
春のあたたかさ