2019-03-09 港の夜更け 詩 #詩 うらびれた港町 岸壁の宿 深夜 縁側に佇めば 打ち寄せる 波の音 暗闇に浮かぶ 星の光 なお深く 夜は更けて 時の流れは ついに止まり 意識は 闇の中に 溶けてゆく どこまでも 惰性に いつまでも 考えず 感じず 動かず ぼうっと 過ぎてゆくだけ 苦痛のない 実体のない すべて 波と星と闇に 委ねる恍惚