足枷の過去と
未来への期待を
繰り返し
語り続け
何も変わらず
堂々めぐり
いつも
見ている風景は同じ
乗ったと思った電車は
くるくる回る
メリーゴーランド
おもちゃの木馬の上で
冒険をしている
あまりにも反復し
見ている景色が
変わらないから
馬鹿だって気づく
もう
この輪廻を抜け出そう
停滞はここまでだ
飽き飽きして
己に倦んで
自分も日常も
全てを嫌いになるくらいなら
嫌いになると
分かっているのなら
少しだけ
違うことをして
擦り傷に滲む血を
舐めるのも悪くない