外へ歩く

歩くこと
人を見ること
人に会うこと
人と話すこと

世界へ繋がる
唯一の道

食を通して
多くの土地を
歩いたり

文字によって
古の人と
話すのも

全ては
変奏に過ぎない

歩いて
見て
触れて
感じる

どんな小さな街だって
喜怒哀楽が渦巻くように

どんなにささやかな時でも
幾万も通い慣れた道でも

歩けば
見つかるものがあり

歩かなければ
何も起こらない

春になれば
何遍だって
草が若葉を生やすように

何も期待せず
惰性に打ちひしがれたって

一歩外に出て
空気を吸えば
もう

己は違っている