悲しいかな
上手く書けない
怠惰と
才能のせいにして
悦に浸るのはいつものこと
凡庸は
惰性になびいて
毎日
意味を持たぬ文を
生産し続ける
ダメであっても
好きなら良かった
くだらなくとも
自己愛をひたすら確認していた
今はもう
好きか嫌いかも分からない
ただ
堕ちるところまで堕ちて
止めてしまったら
もっと堕ちてしまうんじゃないか
その不安の恐怖に駆られて
今日も生きている
肯定は必要ない
否定をわざわざ探して来ないでいい
心臓は素晴らしいから動くんじゃない
凡庸に脈打つだけなのだ