2019-10-30 冬が来た #詩 詩 冬の気配 その徴は 色づく葉でも 朝晩の冷え込みでもなく 大きく息を吸い込んで 鼻の奥に届く 痛みにも似た つんとした冷たさ 大気が澄んで 冷えてきて 息をするたびに感じる 毎日生きて 毎秒吸って ただ繰り返し 繰り返し続けて 変わらぬつもりが 確実に変わっている すぐに見えずとも 明らかな変化 今年も 秋は駆け足で 冬を思いながら 釣瓶落としの夕陽を眺める