人に遭う

世界は縁で

成り立っている

 

あの時

あの人に出会って

変わった

 

人に会うことは

常に

期待と不安

緊張と安堵が入り交じる

 

どうして

こんな平凡なことに気づかなかったのだ

 

いつでも

どこでも

名刺を配っている馬鹿野郎

 

下手な鉄砲打って

当たりを期待しながら

 

実のところ

目の前の人間を

一つも見ていない

 

鉄砲の的みたいなもので

当たりさえすればいい

数打ってさえいれば当たる

 

そんな扱いをされたなら

絶対に近づかない

 

会って

話して

いかばかりかの納得や好意

 

また話したいと思った時

交流が始まる

 

その最初は

いつだって

気分のいいものだ