狭く
暑苦しく
破れかぶれの日常に
身を置くからこそ
己の身体と
かけ離れた
はるか
遠い時空に憧れる
数万年
数百万年も前に発した
星の光が
地に降り注ぐ
海の向こうからやってきた
風が
草原をたなびかせる
青い虚空から
陽が注ぎ
ずっと変わらない
地上の風景
壮大で普遍
あきれるほど広い世界に
私は
身を遊ばせていた
ちっぽけであればあるほど
いとおしく
どこまでも
どこまでも
何かが
存在していることに
心が
踊っていた