悟りすました顔に
ニヒルな態度
人生の肝要を
知り尽くしているように
決まりきったことだけを
繰り返している
臆病者め
自分が描いた
イメージの虜となり
世界を貧弱で
矮小な像に作り変え
一人悦に入っている
バラの花に
虫食いがないとでも思うのか
シミやヤケ
穴の一つも開いている
トゲだって
気品と隣合わせじゃない
皺くちゃで
精気もない
一本だけの
バラは可憐か
花束にして欲しいのか
つまるところ
お前の態度も世界も
ビニールハウスの中だけの話なんだな