空腹の夜

腹が減る

ああ

腹が減る

 

ひとたび

体を壊せば

 

何日も

食べたくないくせに

 

明日の朝まで

我慢しろと

 

言われた夜は

長く伸びる

 

水を飲み

腹膨らませても

 

空腹の飢餓は

満たされはしない

 

ああ

腹が減る

 

眠れない夜に

空腹を抱え

日が昇るのを待つ

 

蒸し暑く

汗滲んでも

 

気だるい眠気がまとわりつき

それでも眠れない

 

もやもやとした

不快に悩まされても

 

腹は減り続け

重く

鈍い

時の進みを噛みしめながら

 

夜は過ぎてゆく