病の影

体は

少しづつ

確実に

蝕まれていく

 

いつまでも

同じではいられない

 

分かっていても

現実は受け入れられない

 

四肢のしびれ

圧倒的なだるさ

 

もうすぐ来る

 

闇の底から

迎えが

 

逃れられない使者よ

 

私の役目は

終わったのか

 

何もなかった

 

飛ぶことさえ

跳ねることさえ

 

このまま

腐っていく体を抱え

 

何をしようか