公園の一杯

公園でビールを啜る

外国から来た人たち

 

ベンチに佇み

一番小さな

ポテトチップスの袋を

三人で分けて

 

うなだれたように

缶を持つ

 

風が舞い上げた

土ぼこりの中

 

辺境で

楽しむ様子もない

 

彼らは

この一杯に

救われているのだろうか

 

労働と

金と

束縛と

忍耐と

 

そこに

夢の入る隙間は

あるのだろうか

 

この憩いが

彼らを再び立ち上がらせ

明日を見せるか

 

落ちぶれた失意の

呼び水となるか

 

人の数だけ

未来はあるのか