2020-09-26 夜のバイク #詩 詩 秋めいた夜長 遠くにバイクの走る音 スピーカーの怒号が パトカーのサイレンとともに 近づいてくる 闇に響く 排気音 今日も盛り場では カーチェイス 音だけが 暴力を聞かせて 権力が 追っていく 怒りと 蔑みと からかいの混じった 世を拗ねた若者の時間が こうして費やされる ああ うるさい 若く 狭く 驕った音だ エネルギーに満ちた 都市の渦に 自ら身を投げたがる 若者の 叫びにも似た 咆哮だ