2020-10-28 八合目 #詩 詩 森林限界を越えた とおく続く瓦礫の尾根は 折れ曲がりながら 山頂へ向かっている 体力は尽きた 焼けつく痛みが 下半身に走る 靴の中の足は 豆でぐしゃぐしゃだろう 痛みすら 麻痺したようだ ただ 顔は上を向いてきた 行くしかない 行くしかないんだ 終わりは見えてきた 気力で登る まだ体は動く ほら 一歩 また 一歩 歩けるなら 歩くしかないんだ