九合目

尾根の先に

終わりが見える

 

頂の空を

雲が走っている

 

止まると

へたり込んでしまいそうだ

 

疲れを感じる神経にすら

気が行き届かない

 

目先だけ向いて

目はうつろ

 

このまま

惰性で進むのみ

 

もう終わるのだ

終わりなのだから