私は言葉

言葉を吐き出し

残すことで

 

私は私を見ている

 

辛いとき

嬉しいとき

 

書いた言葉によって

 

私は私を思い出す

 

私という人間は

言葉の中に入り込み

 

もはや言葉でしか

想起できない

 

あの日

あのとき

何を考え

何を思っていたか

 

私は

言葉によって

私を思い出す

 

言葉は私

 

言葉でしか

残らない私

 

いつの間にか

それだけになった