夜明けの鉄工場

暗黒の空に

焼け爛れたる赤味差して

煙を吐く

 

機械だけの

鉄に覆われたジャングル

 

パイプと

錆びたパイプと

壊れたパイプしかない

 

溶かし

叩き

煙吹く不夜城

 

ひと気なき闇夜に

鳴り響く轟音は

地獄の底の咆哮

 

変わらずに

朝が来る

 

朝も夜もない

この鉄塊に

陽が差し

 

ピカピカと

光った