わたしなのか

魂という欠片に

つながれた

操り人形

 

もはや

魂すらあやふやなのだ

 

なにかに

あやつられ

 

自ら決めていると

思い込み

 

わたしだけの

自分だけの

 

感情や

葛藤があると

 

勘違いして

 

あくせく動き回り

価値を求める

 

蟻や蜂

豚や馬は

如何に生きているか

 

あれらと同じ

生き物として

 

あれらと同じく

生きられるのか

 

心臓が動き

足が回り

 

ものを食べ

排泄する

 

気持ちが高ぶり

生殖し

 

死を迎えるまで

 

どこが違うのか

 

この世に生まれ落ちた

蟻一匹

 

踏み潰されるまでの刹那

 

わたしはわたしなのか