2021-09-26 透徹の頂 #詩 詩 寄らず 寄せつけず 生まず 生やさず 削ぎ落とし 尖らせた 先端が 細くなり 触れたら 壊れるほど 突き詰められた それは 眺めるだけで 誰も触れず 近づけず 人を遠ざける 美しくも 危険で 感嘆しても 距離は遠い その頂を見せて 悦に入る人生 濁った魂には 清涼で美しく 孤高で 傲慢で ひたすら無意味で 他に何も出来ないが故に 傍に在り続ける