謹慎明け

居酒屋での再会

 

人の顔が見え

見えない人もおり

 

まずは

場所が開かれて

安堵していた

 

気の遠くなる

隔絶を耐え

 

世間を腐し

愚痴をこぼし

 

気が弱くなりながら

待ったのだった

 

届かぬかと

思いながら

 

何も出来ないまま

腐り果てていく心身を

眺めるだけで

 

時を過ごし

 

蝕まれ

狂いかけて

 

ようやく

たどり着いた

 

ただの日常のはずなのに