出し切る

どんな小さなことでも

どんな短い時間でも

 

限られた

狭い範囲で

 

出し切る

 

自分には

もう出来ないのか

もうダメなのかと

問いかけ

 

つらくても

苦しくても

 

これ以上出来ないと

自信を持って

頷けるまで

 

あと一回

あと一歩

あと一秒

 

己の体と

精神を内観しながら

 

意識が混濁し

何も考えられず

 

完全に終わりを迎える

その時まで

 

全身で力み

張り詰め

 

出来る限りを尽くしたと

納得できたなら

 

それが

どれほどささやかであろうと

 

爽快な風が

体に吹き渡る