後の世の明日

とめどなく

時は流れ

 

人の世の

痕跡も風化する

 

風が吹くたび

砂となり

舞い上がり

 

散り散りになって

世界へ飛んでゆく

 

そうして

全球に拡がった

我々の残滓は

 

気づかれることなく

なにかの肥やしになり

 

万分に一つ

 

旧き記憶のダミーとして

誤作動を誘発するだろう